会長挨拶

第4回日本フットケア・足病医学会 東北地方会学術集会 会長

仙台市立病院 心臓血管外科

玉手 義久

このたび第4回日本フットケア・足病医学会東北地方会学術集会を2023年11月11日(土)、花巻温泉で開催させていただくことになりました。


第4回東北地方会学術集会のテーマは、「広げよう!多職種チームでフットケア ~足を守ろうイーハトーブの輪~」といたしました。岩手県以外の方にはなじみが薄いかもしれませんが、「イーハトーブ」は岩手県花巻市出身の童話作家 宮沢賢治の造語で、賢治の理想郷を指す言葉とされています。欧米のように足を専門に診る足病医のいない日本では、形成外科・血管外科・整形外科・循環器内科・糖尿病内科といった診療科の垣根を超えた医師の連携が欠かせませんが、さらに看護師・理学療法士・装具士がワンチームとなって診療にあたることが足病診療の質を向上する理想の形と言えます。

さらに、東北地方のフットケア・足病にかかわる医療者は限られており、施設間の連携も必要となります。地方会はそうした施設間の情報交換の場でもあったように思いますが、web形式の学会が増え、関係も希薄になっておりました。今回の現地開催は、顔の見える関係を構築する機会になると期待しておりますし、対面形式ならではのハンズオンセミナーや企業展示等、皆様にご満足いただけるような企画も検討中ですので、是非 学術集会にお越しください。


11月の花巻は、紅葉が見頃となる季節です。ご参加いただく皆様に、岩手のうまいもの、温泉、観光もセットでお楽しみいただけば幸いです。